【源泉営業の仕事観】遵法精神、ということ
16回目【遵法精神】
俺(わたし)何やってんのかな?と思うと辞めてしまう
例えば、私が24年前に不動産屋に入った時に捨て看もやったことがあります。これは警察官に見つかると捕まってしまうので、見つからないようにこっそりやります。
今でもありますよね、ステ看。
そして会社の指示として「捕まっても自分の意志でやったと言え」というもので、当時はそういうものなんだなと納得していました。
私はそのまま出来ましたが、やっぱりそれはおかしいんじゃないか?と思う人はいて、そんな方はすぐに辞めていったのです。
あれから月日は流れ、色んな不動産業者(営業マン)の栄枯盛衰を見ることになるのですが、今となって思うのは遵法精神がないと
【いたるところで弱い】ということです。
弱いってことは胸が張れない仕事と言えばわかりやすいのですが、身内や知人に自分の仕事の話をしたときに
「でもそれって、法を犯してない?」
と言われると、若い時は”まぁそうはいってもさー笑”という雰囲気で許されるかもしれないし、悦にも入りやすいのですが
年齢を重ねて実感するのが、いろいろな人から見られている、ということ。
特に下の世代から、それおかしくないですか?と言われると、まぁまぁで説得できるレベルの人しか集まらなくなる。今は、おかしなことをする会社はSNSで瞬殺されます。
不動産業界自体が遵法精神でやっても儲かりにくいというイメージがあるからかも知れません。
今このブログを読んでいるあなたならわかりますよね?年収をごまかすとか。。
逆に言うと、同じレールだと大手に勝てないからそうするしかないということです。でもこれは危険なんですよね、ちゃんとした人(社員)が後ろに付いてこなくなる。
この話は不動産の社会構造を嘆くということではなく、真っ当とかプライドという話になるのですが、
なぜこんな話をしたかというと、
先日個人でコンサルした開業間近の方がいました。なぜか優真の会員さんになって日がとても浅いのに個別のコンサルを依頼してきたんです。
高額です。
これは結構異例で、ふつうは私のことを時間をかけてチェックしてから申し込む方が多いんですよ。その方から聞いた話がとても印象深かったんです。
会員歴浅さん「小林さん、私子供たちに胸を張れる仕事がしたいし、そういう営業マンを育てたいです」
と。
お会いして詳しくお話を聞いたら、すでに数社から営業を教えてくれと声がかかっているという、凄腕の営業マンさんでした。なんで優真に?と聞いたら
会員歴浅さん「私営業が大好きでそのお金ばかり使っていてセミナーもよく行きますけど、反響営業のお客を捌くコンサルをしている人しか見たことが無かったんです。もっと早く小林さんのこと知っていればと思ってます、こんなに組織化して言語化できる人がいたのかとびっくりしました」
年代は私と同じくらいで、やっぱり今まで周りの栄枯盛衰を見てきた方でした。
私は自身の経験からくる遵法精神の考え方と、それに伴う胸を張ることやプライド、そしてこんなことを話しました。
私「私たちの年代って人生の後半戦に差し掛かっているじゃないですか。
そうすると一種の無常観みたいなものも感じていて、栄枯盛衰しかり、もうそんな無駄なことをしている時間はないんじゃないかと思っています」
会員歴浅さんは、深く大きく頷きました。
今日の話がそうだよなーと心に刺さったそれなりの年齢のあなたは
鴨長明の「方丈記」を読んでみてください。おススメです。
優真商事
小林