不動産業界で出会った人達
ここでは、不動産売買や不動産賃貸での取引を通じて「思い出に残った人達」を書いてみます。営業の合間のお暇な時にどうぞ。
1.東海地方で縦横無尽
東海地方で売買仲介を行った際、物元の会社に鍵を借りに行きました。
10帖位の事務所でかなり物が散乱し荒れた事務所です。
その会社の社長と一緒に内見を終え、事務所に帰ってきて物件の話を聞く際に、ふと机横の棚に目がいきました。研修資料○〇弁護士という名目のファイルがズラッと並びます。
「社長、これはなにか勉強会を主催されているのですか?」
「いえいえ、私はこういう事もやっているのです」
自慢気に出されたその名刺には、その地域の宅建協会の理事という肩書の名刺でした。
「このお仕事は・・あれですか?業者さんが呼び出されたときに、前に座っていらっしゃる・・」
「そうそう(笑)そういった業者への指導やエンドと業者のトラブルも頻繁にあるから、常にお互いの妥協点を作って決着させてるんですよ。もう完全にボランティアの世界ですね(笑)」
「・・・はぁ」
「この前も・・・!!」
話は良くあるトラブル集を生で聞かせてくれたようなものでした。また、話の中で自分の対応する地方を縦横無尽に駆け回っているようで。目が輝いています。あぁホントにトラブル解決が好きなんだなぁと。
ただ、私はできないなぁと感じました。
単純に、それなら自分の売り上げを立ててからにしたいし、その時間があるなら営業して新規開拓をしていたいと感じたからです。
そもそも、そのトラブル解決の仕事はとっても面倒くさいんじゃないかと。
あと、声を大きくして言えませんが不動産業界は倫理観が極端に高くなりすぎると儲かりません。
真面目(優しすぎる)すぎる営業マンは売れないのと同じ理屈です。
その社長さんは社長さんで、宅建協会の理事というボランティアを通じ、弁護士と知り合いになり任売案件の紹介をコンスタントい受けるようになっているとの事で、1人でもう12年地元で営業されているようです。
不動産業の仕事のチャンスは色々なところに転がっているものだなと感心した出会いでした。
結局、こちらの指値が通らず取引することはありませんでしたが・・。
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