不動産売買の流れ売主編 後編
買付が入る時、よくあるのが買付が重なる時です。1番手2番手と言いますが・・・正直優先順位の決まりはありません。
その時の状況によって大きく変わるんです。少し買主寄りの話になりますが、2980万円の物件で、2900万円で買付が入ったとします。
売主側仲介は事前に売主と「2900万円の買付なら時間かけても何ですから、決めちゃいましょう」と話が纏まっていればこの商談は纏まります。しかし、ここで色々なケースがあります。
- 自社の見込客からも買付が入りそうなので1番手を留保する(両手になるから)
- 2番手が満額で入れてきたので1番手を飛ばす(1番手に買い上がるか(対抗できるか)聞くケース有)
- ローン審査が通ってないと、1番手を保全できない
- 他、買主側仲介とソリが合わないので理由を付けて売らない
色々あるわけです。本当は素直に正直に取引しないといけないのですが、人間ですので一言では言い表せないですね。
あなたも、そーだよなぁと感じるところありませんか?そして業界で10年以上騒がれている、物件を他社に紹介しない物件の抱え込み(上記の1番を指します)も一部の業者では行なっているようです。ここは主旨がずれるのでこの辺で。
また、売主側の仕事で一般で預かった物件に買付が入ったとします。
あなたは喜び勇んで売主へ報告・・と、一般の場合は売主への根回しが必要です。
というのも根回しを怠ると商談が潰れる可能性が一気に高まるからです。
そのまま売主へ報告すると、「●●社から買付貰ったんだけど、オタクはどうなの?」と他の一般他社へ聞いてしまう方が中にはいるんですね。そもそも業者同士を競わせようと思って一般媒介にしているわけですから。
そうなったら他社はこう言います、「いや売主さんウチのお客さんが今週末に案内予定で満額で買付入れるかも知れません。今の人はとりあえず留保しておいた方が良いですよ」と。
そうすると売主から「いや他社から話ありそうだと聞きましたんで、今の買付の人はちょっと待ってください」というメンドくさい展開になります。
そのうち買主の熱も冷めて買付自体がたち消えになると言う。。
一般媒介の場合、買付を持って行くときは「売主さん、こういう一般媒介をされた時は他社に言うと他にお客様がいると悩ませる事を言ってきます。価格が妥当ならこれで決めてしまった方が賢いです。
確証のない話で買主への返事を留保するとそれ自体が壊れて2兎を追うものになりますからね」
無事に買主への返事を済ませた後は、契約優先で契約するかローン審査先行で契約するか、あなたと売主と買主の都合で纏めていけば良いと思います。